今、新たなる水商売?
テラ・プロテクト水なるものが彗星の如く現れました!!
果たして、その効果はいかに!!?
結論から言いましょう…
理論上、
効果があったら、
人体にも影響がある!!
あくまでも、理論通りの商品であるならば、大変危険な商品です!!
さて、いろいろと調べるのに時間がかかってしまいましたが、
そんな結論に至るまでの長き道のりをご覧ください!
人類は何度も水商売に騙されてきた
また、胡散臭い水がでてきたな…
これが私の最初の印象です。
私達は浄水器からはじまり、水素水、金属を溶かした水であるガンズ水、夜の街のボッタくり水商売などなど…あらゆる水商売に騙されてきました。
[chat face=”job_mizusyoubai_kyabakura.png” name=”ボッタクリバー店員” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]2時間3,000円ポッキリよ(はぁと)[/chat]
水というものへの執着は古く、はるか昔の中国においても
マンガ「キングダム」の舞台となった秦の始皇帝「贏政」が不老不死を可能にする「銀の水」として水銀を服用した結果亡くなったとも伝承されてます。
[chat face=”nigaoe_shikoutei.png” name=”始皇帝” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]歴史上、水に健康を求めて騙された最初の一人かもしれないね[/chat]
次亜塩素酸水にみる危険性
さて、執筆現在新型コロナウイルスの流行真っただ中です。
日頃より愛用しているアルコールスプレーも品切れとなりました。
代用品としては登場したのが次亜塩素酸水なるものです。
ハッキリ言うと人体に有害です。
経済産業省も注意を促してます。
- 消毒・除菌等の有効性の根拠が明確でないものが多い
- 安全性を謳っているにもかかわらず、その根拠が不明なものが多い。
「次亜塩素酸水」等の販売実態について【出典:経済産業省ウェブサイト】
わかりにくくて読む気が起きない方向けにまとめましょう。
クソ(次亜塩素酸水)に群がる銀バエ(業者)が
クソを安全安心だとして売りつけてくる
そういうことです。
ウイルスに効果がある商品もあるでしょう。
そこを否定をすることはいたしません。
しかしながら、ウイルスというのは
- タンパク質を主体とした
- 遺伝子を持つ
- 最小の生命体
というのが定義です!!
ウイルスが死滅するということは、同じくタンパク質を主体とした遺伝子構造を持つ我々人類にとっても少なからず有害性があるのです。
次亜塩素酸に関してはプールの水の消毒にも使用されており、有害性も比較的少ないものですから、強い拒否反応はありませんが、それでも、空気中に気化して噴射するというのは少し気になります。
何より、この新型コロナウイルスによる需要増に乗っかって
よくわからない有象無象の商品が薬機法を無視して闊歩している
そのことを経済産業省が指摘しておりまして、
その効果も、危険性も確認されないまま販売されていることが問題であることを強く協調したいと思います。
後で解説しますが…
この次亜塩素酸水は酸性(低pH)です。
対して、テラ・プロテクト水はアルカリ性(高pH)です。
pHを偏らせた水を売るのがみんな好きなんですね!!
水素水というただの水
「あぁ~!水素の音ォ~」と気持ちの良いフレーズで世間に一大ムーブメントを起こした水素水というのもがありました。
知名度は説明不要かと思います。
販売元の一つ、伊藤園Q&Aで下記のように示してます。
水素水=水だと明確に表記されており、その効能に関しては健康効果を標ぼうするものではないとのことです。
東日本大震災時に広がった浄水器
大震災の関心毎の一つとして放射能がありました。
「水が放射能に汚染されている」
この未曾有の災害を逆手にとって様々な浄水器が姿を現したのです。
有名なのがネットワークビジネスのアムウェイの浄水器ですね。
私はその効果について取れる取れないというのは論じられません。
RO膜を透過させれば除去も可能かもしれません。
しかしながら、高価な浄水器じゃなければいけないのかは疑問視いたします。
私はクリンスイの浄水器をAmazonで購入してますが、安価だし使い勝手も良いし、何よりランニングコストも安いので気に入って使用しております。
除去力に関しては商品ごとに異なりますし、効果のあるものだって確かに存在すると思いますが、火事場泥棒のように状況を逆手にとってお金を稼ごうとする姿勢には倫理的にはあまり関心できません。
テラ・プロテクト水について
さて、テラ・プロテクト水とはいったいなんでしょうか?
ネット上では
[chat face=”ahiruguchi_man.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]胡散臭い[/chat]
[chat face=”ahiruguchi_woman.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]効果がなさそう[/chat]
[chat face=”ahiruguchi_man.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]水素水に続く新たな水商売[/chat]
などとして散々叩かれているようです。
テラ・プロテクト水の理論
テラ・プロテクト水の販売元、株式会社サンタミネラルのホームページを確認してみます。
- 高pHのテラヘルツ水が接触
- アミノ酸結合が緩み、隙間ができる
- 隙間からテラヘルツ波が入り込みDNA,RNAを破壊
酪農学園大学の教授からも
「2秒で新型コロナウイルスを不活性化できた」と太鼓判をいただいております。
[blogcard url=”https://www.u-presscenter.jp/article/post-44045.html”]
これは大発見ですね!!
世界中から購入者が殺到するでしょう。
でも、少し待ってください。
私はいくつか疑問点が残ります。
- 高pHになるものなの?
- テラヘルツ波ってなに?
- 人体への影響はないの?
その疑問点を解決しないことには個人的に認めるわけにはいきません!!
高pHになるものなの?
高pHを持つ、水…
調べてみると他にもありましたよ!!
その名も強アルカリ電解水です。
理科の実験でもお馴染みの水酸化ナトリウムに近いアルカリ性で除菌・殺菌効果があるとされております。
中にはpH13以上の強アルカリ性を示すアルカリ電解水もあるようです。
水酸化ナトリウムをはじめ、アルカリ性だとどうなるのでしょうか?
国産化学株式会社より、アルカリ性の代表格水酸化ナトリウムをブタのお腹で実験したレポートがあったので紹介します。
大きな水疱が15分以内に現れ、8%および16%溶液は全表皮層に重度の壊死を生じ、24%溶液においては皮下組織の深部に至る壊死を伴う無数かつ重度の水疱が生じたとの報告
ふつうに怖いですね…
私も大学は化学専攻でしたが、強アルカリ性の溶剤を扱う際には細心の注意を払うように言われ続けてきました。
アルカリ電解水でも「肌や目には触れないように注意」との記載があります。
成分的には普通のアルカリ電解水と同じようにも見えますから、おそらくはテラ・プロテクト水も扱いは同様だと考えてよいと思います。
しかしながら、公式ホームページには
「目に入れても、肌に噴霧しても刺激性なし、腐食性なしの人畜無害の除菌水です」
このように記載されております。
「???」
pH12以上の強アルカリ性なのに、腐食性がないという意味がわかりません。
「炭酸水素カルシウムを含むミネラル水に高電圧を持続的に作用させて製造」
とのことですから、危険な薬品が使われていないという点においては納得できても、
強アルカリ性を示しながら、無害というのには疑問を感じ得ません。
肌についた瞬間には無害なレベルまでpHも中和されているということでしょうか?
そうなると、そもそも高pHであった意味がありませんね。
秘密は「テラヘルツ波」にありそうです。
テラヘルツ波ってなに?
一番の問題がこちらです。
テラヘルツ波ってなんでしょうか?
ウィキペディア大先生に尋ねてみました。
周波数1THz(波長300µm)前後の電磁波を指す。範囲についての明確な定義はないが、一般的にはミリ波の次に短波長の周波数300GHz〜3THz(波長100µm〜1mm)帯を指す。波長 mm以下のサブミリ波をほぼ含み長波長側はミリ波、広義のマイクロ波と重なり短波長側は遠赤外線と重なる。なお、日本の電波法では第2条で300万MHz(=3000GHz=3THz)以下の周波数の電磁波を「電波」と定義している。
<中略>
テラヘルツ波は黒体放射で約10ケルビン以上の温度の大抵の物から放射される。この熱放射は微弱である。
赤外線みたいな光線の一種で…
大抵の物から放射される!!
大抵の物から放射される!!
大抵の物から放射される!!
つまり、テラ・プロテクト水じゃなくて、ただの水でも放射されているということです。
しかしながら、
様々な文献を読み解くと、どうやらこのテラヘルツ波という電磁波を空気中に浮遊するウィルスの固有振動数に等しい周波数に合わせて照射することでウイルスの増殖・感染能力を失わせることもできるという文献も確認できました。
どのくらいの照射強度が必要なのかは不明ですが、確かにテラヘルツ波がウイルスに効果を示すということは真実のようです。
問題は…
この放射量が多いということでしょうか?
そのカギを握るのは
「カルシウムや炭素の複合体(約 50-500 nm) の特別な構造の微粒子(メゾ構造体)」
と呼ばれる分子に期待されるところです。
この微粒子がウイルスを不活性化させられるだけの量のテラヘルツ波のエネルギーを蓄えられるということなのでしょうか?
それならば、赤外線カメラで観察すると光ってるのかもしれません。
これが真実ならば、別用途でも活躍しそうです。
人体への影響はないの?
強アルカリ性だと肌が腐食(溶ける)します。
バリバリ影響があるわけです。
それを防ぐには、肌に付着する頃には強アルカリ性から中和されていなければいけません。
しかし、そうなるとウイルス除去の可能性も潰えます。
ウイルスに付着する際には高pHを示していると公式ホームページにも記載されてます。
高いウイルスの不活性化力と人体無害は両立できません。
もう一度、ウイルスの定義を確認してみましょう。
- タンパク質を主体とした
- 遺伝子を持つ
- 最小の生命体
ウイルスと人間は同じタンパク質を主体とした遺伝子を持つ生命体です。
同じ構成を持つ生命体が死滅するならば、少なからず人間にも害があるのは自明の理だと言えます。
これはテラ・プロテクト水に限らず、その他のアルカリ電解水やアルコール、除菌・殺菌剤にも同様です。
肌についても無害であればウイルスなどへの効果も薄く、効果が強いということは人体への影響も強いのです。
まとめ
様々な疑念がたっぷりと残るテラ・プロテクトの問題点をまとめてみました。
- 高pHなのに人体に無害なのはなぜなのか?
- テラヘルツ波の強度があるのか?
その辺がしっかりと一般人にもわかるように証明できると効果的と判断できます。
しかしながら、現段階においては
目などの粘膜、肌に付着しても無害ということは、
ウイルスへの効果も限定的
と個人的に結論づける他なく、個人的に検討することはないかと思います。
結局は製造コストがアルコールよりも高いというのが一番のネックです。
今後も、新たな情報が入手できましたら更新したいと思います。
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