自宅で観葉植物を楽しむ際に悩まれること…
それは虫です。
観葉植物を土で育成していると必ずと言っていいほど虫が湧きます。
土に卵がある場合、外部から侵入してきた虫が卵を産みつける場合など色々とあるかもしれませんが、観葉植物を楽しむ上で悩みの種になってます。
また、部屋の中に土を持ち込むということに嫌悪感を抱く綺麗好きも少なくないでしょう。私も昔は観葉植物は土で栽培するという認識だったので、実家にあった観葉植物から湧いてくる虫に殺意がありました。
しかし、私は現在水耕栽培(ハイドロカルチャー)という土を使わない方法で観葉植物を楽しんでます。
観葉植物は土を使わなくても楽しめるのです。
しかし、この万能とも呼べるハイドロカルチャーにも弱点があります。
それは…
カビです。
人工の培養土であるセラミスというドイツ製のセラミック製の用土があります。
これが土と同様に扱えて、使い勝手も最高なのですが…
水分を保持できる分、カビやすいのです。
何故、土と比べてもカビやすいのでしょうか?
それは単純に、土にはバクテリアなどの微生物がいるのに対して、こちらのセラミスは人工的に作られた土で素材はセラミックなのです。
そのため、バクテリアなどの微生物が存在せず、カビの元になる栄養素を分解してくれません。微生物がいないことでカビ菌一強になってしまうのです。
結果、水のみを与えているのみならば問題ないでしょうが、液体肥料を与えたりすると途端にカビが発生します。
こちらは敢えて富栄養化させてカビを生やしたものです。
見事にフワフワとした綿のようなカビが発生してます。
今回はそれを簡単に撃退できる方法を伝授いたします。
カビは竹酢液で撃退せよ!
私も初めてハイドロカルチャーでカビが発生した時、どのように対処しているのかを色々と調べてみました。すると多くの方がカビの生えたセラミスの部分を取り除いて洗ってから戻しているという情報が多くありました。
当初は私もその方法で撃退してましたが、結局はすぐにカビも生えてきますし、セラミスを1粒ずつピンセットで取っては洗うというとても手間のかかる撃退方法に心が折れかけてました。
しかし…
狭い部屋に所狭しと並んだ多くの植物全てをピンセットで1粒ずつ取り除くなんて作業は途方もない労力を必要とします。
こんなの無理だわ…
観葉植物を増やしすぎた結果、私にはこの量を管理できないんだ…
もう完全にキツイ!
無理すぎて発狂寸前でした。
その後も、色々と調べてみると、竹酢液というのが植物に害なく、カビを除去できるかもしれないという結論に辿り着いたのです。
竹酢液の効果
竹酢液とは何なのでしょうか?
「竹炭を焼くときに出てくる煙を冷やして採取される液体」とのことです。
使用用途としては殺菌と消臭に使われていることが多いようです。
害虫や病原菌の発生を抑えて、土の有用な微生物を繁殖させて植物の成長を助けてくれるらしいです。
この殺菌効果に目をつけて、もしかしたらカビ菌にも殺菌効果が効くかもしれないという仮説の下に使用することにしました。
使用後の結果
効果は抜群です!
竹酢液を散布した瞬間から白い綿状のカビが綺麗に消えました。
その後乾燥した後には未使用品のように綺麗なセラミスの姿がそこにあったのです。
勝った…
ついに私はハイドロカルチャーの天敵であるカビを克服しました。
しかし…
そこには小さくない代償が伴ってしまったのです。
それは…
ニオイです。
とにかく、竹酢液はニオイが強烈です。
スモークされた酢の香り
といえばいいのでしょうか?とにかく臭い。
室内で使用するには少々強すぎて部屋の中が竹酢液の匂いに満ちてしまってます。
使用後に友人が遊びにきた際には
「なんか芳しい香りがするね」
なんて言われてしまう始末です。
ダメだ…カビがひどい時の最終兵器としてしか使えない。
カビを撃退できるがニオイがキツイ
これが竹酢液の評価です。
アクアテラリキッドが使いやすい
私はアクアリウムも趣味でして、そこで水槽を立ち上げる時に、ミスト式なる水を注水する前に水草を育てる方法を実施しました。
その際に流木に大量のカビが生えてしまい困っていたのです。
流石に水槽に竹酢液は使用できません。
魚などの生態を導入する前とは言え、その成分が残留してどう悪影響を及ぼすか不安だったからです。
そこで調べてみると、アクアリウムやテラリウムで発生するカビを抑制できるアクアテラリキッドなる商品があることを知り、早速購入しました。
これが効果絶大で、流木に生えたカビも見事に抑制することに成功します。
何より、ニオイが全くしないのです。
グレープフルーツシードエキスの殺菌効果とやらでカビ菌を抑制するとのこと。
これ、植物にも使えるんじゃないか?
そう思って使用してみたのが先ほどの実験です。
わざとにカビを生やしてみて、そこにアクアテラリキッドを散布してみました。
結果は…
カビがなくなってます!
効果は抜群のようです。
この開放感、たまらなくクセになります!
アクアテラリキッドは
ニオイも一切なくてカビを撃退できる
最高のカビ対策スプレーです。
まとめ
ハイドロカルチャーで発生するカビ、実は簡単に対処が可能でした。
方法は2つあります。
- 竹酢液を使う
- アクアテラリキッドを使う
この2つです。
最後にコストを比較してみましょう。
竹酢液:1,500円/1,000ml
アクアテラリキッド:1,700円/300ml
竹酢液は1.5円/mlに対してアクアテラリキッドは5.6円/mlです。
価格差はなんと3.7倍となります。
カビ対策のみに使用するならば、アクアテラリキッドでも1,000回使用できるらしいので、すぐになくなることはなさそうです。
それでも、継続して使用するとなるとコストが気になります。
私は、酷いカビに対しては竹酢液を使用して、スポットで使用したい時はアクアテラリキッドを用いて使い分けてます。
大きめの鉢に植え込んだり、ハンキングしている植物を漬け込みたい場合には、希釈して使用できる竹酢液の方が取り扱いしやすいので、その場合にも竹酢液を用いてます。
写真のように、水苔を麻紐で巻いた苔玉にも竹酢液の方が簡単に使用できます。
ハイドロカルチャーのカビでお困りの方はぜひ、お試しください。
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