アクアリウム

ビンでもアクアリウムを楽しめる

ご自宅で生き物を飼いたい。

そう思われた方は多いのではないでしょうか?
しかし、賃貸の多くはペット禁止だったり、狭い家でペットを飼う余裕がない為、断念されている方も少なくないのではないでしょう。

そして、生き物を飼うということは世話をすることであり、世話する手間を考えたら飼うことは難しいと思う人も多いと思います。

私もペット飼育可能の物件に住んでますが、命を責任を持って育てるという重責と手間がかかる点、何よりペットを飼うための余剰スペースがありません。

その為にハムスターを飼うためのゲージスペースも確保できませんし、世話も大変だし、北国に住んでいるので冬は部屋が寒いので生き物には厳しいし…

そう考えて気軽に始められそうな植物から手を出し始めました。

しかしながら、やはり可愛らしく動く生き物を飼いたいという欲には抗えませんでした。

ある日、近くにアクアリウムショップがあったのでそこに寄ってみたところ、ビンでもアクアリウムが楽しめるというボトルアクアリウムという存在を知りました。

これならば省スペースで生き物を飼えそう!

そう判断してボトルアクアリウムをスタートさせましたが、そこからが苦難と試行錯誤という試練の始まりとなったのです。ボトルアクアリウムを始めたばかりの写真。右も左もわからず、後に失敗する…

結論:ボトルアクアリウムは難しい

この結論に至りましたが、現在では水換えも殆どせず、餌すらも気が向いたら与える程度である生き物が飼えてしまってます。世話を殆どすることなくボトルアクアリウムで生き物が飼えてしまうのです。

つまり、
ボトルアクアリウムは難しいけど、構築できれば手放しで飼育できる

これがポイントになります。
現在、私はボトルアクアリウムの水槽を2つ所持してますが、そのどちらも手間をかけずに維持してます。特に1つは何もしてないに等しい放置状態なのに維持できているのです。
そのボトルアクアリウムにはミナミヌマエビという生体が4匹生活してます。
それもエサすら与えなくても維持できるように構築してます。構築さえできればボトルアクアリウムほど簡単で手間のかからないアクアリウムはないかもしれません。

この構築するというのがとにかく難しいのです。

ボトルアクアリウムは初心者に向かない

よく聞く言葉ですが、その通りでした。

しかし、アクアリウム初心者がいきなり大きな水槽でスタートすることは稀でしょう。
コストもかかり、手間もかかりそうだし、スペース確保も難しいのですから。
そして、やってみようと気軽な気持ちで手を出す場合の多くはスモールスタートが普通です。

アクアリウムが意外とハードルが高い理由、それはスモールスタートをしようとすればする程に難易度が高くなるというコストと難易度が反比例してしまう特殊性にあるでしょう。

今回はそんなビン飼育(ボトルアクアリウム)をどのようにしたら成功できるかについて記載いたします。

ボトルアクアリウムとは?

そもそも、ボトルアクアリウムとは何でしょうか?
まずは定義について決めましょう。
明確な定義はありませんが、ここでは小さなビン(2L未満)で濾過装置やヒーターなどの設置が困難なくらいの大きさ、形をしている容器で魚やエビなどの水棲生物を飼育することとさせていただきます。

この定義から分かる通り、ボトルアクアリウムは器材を揃える必要もなく、ボトルに生き物を入れればいいので低コストで楽しめます。場所もよくある60cm水槽はもちろん、30cm水槽、20cm水槽、そのような水槽と比べても格段に置ける場所に余裕があります。その為アクアリウムを始めるにあたっての準備や設置場所を確保するという手間がかからないのが大きな特徴です。

それ故に、先ほども申し上げた通り気軽に始められるアクアリウムとなります。

ボトルアクアリウムをはじめる為のものが一通り揃っているキットも販売されてます。
しかし、今になって思うのは水質に敏感ではない生体ならば問題ないかもしれませんが、それでも色味が悪く弱っていたのでオススメしにくいです。

コストが安い

コストが安い。それはこれからアクアリウムを始めてみようかなという初心者においてこれほど甘美な言葉はございません。

通常の水槽だとどのような設備が必要でどのくらいの予算が必要なのでしょうか?

通常の水槽を立ち上げるのに必要な道具とコスト

・水槽(30cmキューブ)…3,000円〜
・ソイル(3L)…1,000円〜
・濾過装置…2,000円
・ライト…2,000円
・ヒーター…2,000円
小計:10,000円

皮算用ですが最低限でも約1万円程かかります。

ここに魚などの生体や水草、餌が別途発生します。

ボトルアクアリウムを始めるのに必要な道具とコスト

・ボトル…100円〜
・ソイル(1L)…400円
小計:500円

記載するまでもありませんね。ソイルを持っていない前提ですが、そのソイルを購入するのみです。ボトルは100均でも購入できます。手頃な大きさのボトルがあれば0円で済んでしまいます。他の器材は用意不要です。というよりも設置できません。エアレーションのブクブクするのでしたら使用できますが、基本的に濾過装置を付けるのは難しい場合が多いです。

コストまとめ

比較するまでもなく、ボトルアクアリウムはほぼお金をかけずに始められるというのが大きな特徴です。

しかしながら、実際にはこんなに安く収まるはずもなく、これは通常の水槽立ち上げの際にもあったほうが良いのですが、カルキ抜きはもちろん、バクテリア材などの様々なアクアリウム用品にお世話になってしまうので、実際には更にコストがかかる場合が殆どです。

特に初心者が初めてアクアリウムにチャレンジするとなると、安定した状態を作り上げるのにはお金で解決してしまうというのが最も多いパターンになってしまいます。

どのようにすると成功するのかについて記述しますので、そちらに併せて記載いたします。

置き場所に困らない

アクアリウムを始めるのに最も難儀するのが設置場所の確保だと言っても過言ではないでしょう。

なぜかと言いますと、
水槽は重たい!!
これに尽きます。

例えば、一般的な60cm水槽だと約70kgにもなります!
成人男性1人分の重さです。

この重さに設置する予定の家具は耐えられるでしょうか?
多くの家具は耐えられません。
そのため、専用の水槽台やメタルラック(加工有)が必要になります。

男性

いやいや、もっと小さい水槽ならいいんじゃ?

そう思われる方も多いでしょう。
60cm水槽はアクアリウムをしている方が最初に勧めてくるサイズです。
理由は水量が多い方が難しくないからです。
詳しいことは後述しますが、では30cm四方のいわゆるキューブ型水槽ではいかがでしょうか?

30cmキューブ水槽の重さは約25kgです。

これでもかなり重たいですよね。
一般的な家具の耐荷重は一概には言えませんが、ニトリやカインズなどで販売されている合板を使用した家具ですと10kg程です。

完全に耐荷重をオーバーしてます。

女性

もっと小さい水槽なら大丈夫じゃない?

そう思われる方も少なくないかと思います。
更に小型の20cmの立方体形状の水槽ではいかがでしょう。

20cmキューブ水槽の重さは約10kgです。

これならば合板の家具でも耐荷重ギリギリセーフに感じます。

しかしながら、その家具に小型の水槽を1つしか置かないなんてことはありますか?
きっと、他にも何かしら横に置くのではないでしょうか?
その瞬間、家具は耐荷重をオーバーしてしまい、場合によっては壊れます。

そもそも、耐荷重ギリギリならば良いという問題でもありません。

このように水槽というのは意外と重たいのです。

設置場所を考えるというのはスペースを確保できれば良いという訳ではなく、水槽の重さも考慮して置かなければいけません。

その点、ボトルアクアリウムは重量も非常に軽いです。
ボトルの大きさによって異なりますが、水量が1Lのボトルならば、ボトルの重量+1L(1kg)で済んでしまいます。

スペースは勿論ですが、問題の重量なんて気にならないレベルです。

それこそ空いたスペースならどこにでも置けてしまいます。

女性

それならば、ボトルアクアリウムって最高じゃない!

そう思われるかもしれません。

しかし…

ボトルアクアリウムは難易度が高いのです。

知識もなしに始めると生体が少しずつ死んでしまいます。
それはなぜでしょうか?

ボトルアクアリウムの難しい点

ボトルアクアリウムが難しいのは、

・水量が非常に少ない
・機器の設置に制限があって設置できない

この2つが難易度を高くしています。

この2点を理解して工夫して対処しない限り、長期的に飼育することは難しいのです。

私の数多の失敗した実体験に基づいて、ご説明いたします。

水量が非常に少ない

ボトルアクアリウムは小さなボトルで生体を飼うことができるので場所も取らず簡単に感じられます。

しかし、ボトル(水槽)が小さいということは、水量が少ないということです。

水量が少ないとどのような問題が発生してしまうのでしょうか?

私がアクアリウムをスタートしたのはボトルアクアリウムからでした。
水量が最大で800mlしか入らないサイズでした。
そこにカラーシュリンプ(エビ)を3匹、ネオンテトラを2匹の合計5匹でスタートしたのです。

結果、カラーシュリンプは全て死にました

ネオンテトラも弱ってしまったのか、色が抜けてしまいました。
その後、慌てて大きな水槽を用意してそちらに引っ越したところ、無事に生き続けております。

話を戻しますが、エビが死んだ時、不足な知識を補うためにたくさん勉強して、死因の可能性を排除(したつもり)で再度エビを投入するも、エビは結局生き残っても1匹のみという苦しい結果に終わりました。

カラーシュリンプは色合いが綺麗で小さなエビでして、水槽の掃除屋として苔を食べてくれる生体なのですが、水質にうるさいと言われてます。

つまり、後で理解したことなのですが、水質が悪かったのです。

先ほども話しましたが、アクアリウムを始める際に知識のある方からは

「大きな水槽から始めた方がいい」
「小さな水槽はオススメできない」

と決まり文句のように指摘されます。

アクアショップで店員さんに聞いたとしても同様のアドバイスを受けると思います。

なぜ、大きな水槽が良いのでしょうか?
そこにボトルアクアリウムの難しい点が凝縮されてます。

 

水質がすぐに悪化する

魚やエビなどの生き物は当然ながら私たちと同様に食事をします。
そして、それと同時に排泄もします。
排泄されたものからはアンモニアなどの有害物質が検出されるのですが、これが水を汚してしまうのです。結果、自分たちの排泄物から発生した有毒なアンモニアで生体が弱り、場合により死んでしまうのです。

自然界では水の総量が多く、生物も水槽のように過密ではありません。
また、水は流れ動くので有害物質もその場に留まらずに流れたり希薄されていきます。

水槽という人工的な閉じた世界では過密さを避けることはある程度できますが、流れることはないのです。

そこで、自然界と同様にバクテリアによってアンモニアを分解させることで無害化させます。
いわゆる生物濾過という方法です。

大きな水槽でも小さな水槽でも、無論ボトルアクアリウムにおいても、水槽の維持にはこの生物濾過が必須となってきます。

大きな水槽とボトルアクアリウムにおいての大きな違いは、水量が違うことでバクテリアの住環境のスペースが単純に小さくなるために、バクテリアの量に対して生体が多くなり、結果として有毒なアンモニアが分解しきれずに死に至ります。

ボトルアクアリウムでは過密に生体を飼育しにくい

これが結論です。

過密に飼育しにくいと濁したのは逆説的ですが、生物濾過がしっかりと機能している限り、水質は悪化せずに生体を飼育できるのです。

 

水換えを頻繁に行えば解決できるのか?

生物濾過が難しければ、有害なアンモニアを排出するためにこまめに水替えをすれば、自然界のように有毒物質を排除できて問題がないのではないか?

この考えに至る人も少なくないと思います。

しかし、アクアリウムにおいて、水替えを頻繁に行うとどのような事が起こるでしょうか?

有毒なアンモニアは確かにその水替えのタイミングで薄まり、生体に害が及びにくくなるかもしれません。

しかし、水替えをずっとこまめにやるとしても限度があります。

1時間毎に水替えをできるかと言われればそれは不可能です。
寝ている間は少なくとも水替えはできません。
結果、寝ている間にアンモニアが溜まり、それによって生体が死にます。

大きな水槽では、水量が多い分、アンモニアが発生してもある程度ならば濃度が濃くならないために問題にはなりませんが、水量が少ないボトルアクアリウムにおいてはその限りではないのです。

また、水替え頻度が増えると、水替えの際にバクテリアも流出してしまいます。バクテリアが流出してしまうと生物濾過の機能が低下してしまうので、更にアンモニアを分解する力が弱まり、悪循環に陥ってしまいます。

アンモニアを減らすつもりが、アンモニアを分解する力を弱めてしまうのでアンモニアを結果として水槽内に増やしてしまう本末転倒な状況になってしまいます。

大きな水槽では、そのために過度な水替えを敢えてやらないのです。
大きな水槽ではその代わりにしっかりと生物濾過を機能させるために濾過装置を使ってアンモニアを生物濾過でキレイにします。

これがボトルアクアリウムではできないのです。

器材の設置に制限がある

大きな水槽では濾過装置をはじめとした器材を導入することが出来ますが、ボトルアクアリウムでは器材の設置に大幅な制限があります。

濾過装置が設置できないというのが最もたる縛りの一つです。

 

濾過フィルターが設置できない

先ほど、水量が少ないということは水が汚れやすいという話をしましたが、大きな水槽においてもたくさんの生体を導入していた場合は水は当然ながら汚れやすくなります。

ボトルアクアリウムと同様の過密度で飼育すると水の汚れ具合もボトルアクアリウムと同程度に汚れてしまうはずです。

濾過フィルターがなかった場合には、間違いなく生体は弱り死に至るでしょう。
しかしながら、大きな水槽を設置する多くの方は濾過フィルターを導入しています。

濾過フィルターは水の汚れを取ってキレイにする

このような認識の方も少なくないでしょうが、それは正しくとも的を得ておりません。

水をキレイにするとは、具体的にどうなったらキレイになるのでしょうか?
ゴミが取れたら綺麗になったと言えるのでしょうか?

水草の枯葉などゴミを取ることも目的の一つですが、濾過フィルターの一番の仕事は生物濾過なのです。

濾過フィルターで代表的なものに外部フィルターというのがあります。

その中身を見てみると多くがバクテリアを定着させるろ材で構成されてます。
この生物ろ材と呼ばれるものは、見た目が多孔質のボールの形や筒状の物が多くあります。

 

ろ材、商品説明を見てみると、

1Lあたり約450㎡もの広い表面積を実現」と記載されてます。

生物ろ材が多孔質なのは表面積を多く確保するためであって、そこにバクテリアが住み着きます。表面積が広いという事はそれだけバクテリアが定着できる面積が大きいということです。

結果として大量のバクテリアを維持できるために生物濾過がしっかり機能してアンモニアの分解能力が高くなります。

これが大きな水槽だと大きな濾過フィルターが設置できるので水が安定する理由です。

私はボトルアクアリウム(0.8L)で安定せずに20cmキューブ水槽(7L)に変更しました。水が増えれば問題ないだろうと考えたのですが、それでもエビは死に続けました

濾過フィルターも当然使用していたのですが、フィルターが小さい為にバクテリアがフィルター内に定着しにくかった事も原因の一つだと思います。

水槽を大きくしても生物濾過が機能していなければ失敗するという実例です。

ボトルアクアリウムでは重要な器材の一つである濾過フィルターが設置できないというのが一番のデメリットとなります。

そうなるとボトルアクアリウムは少量の生体しか飼えないのか?
そう結論付けるのは早く、水槽内を工夫することで飼育は可能になります。
工夫方法については後述いたします。

 

ヒーターが設置できない

絶対にヒーターが設置できないわけではございませんが、小さく限られた水槽内にヒーターを入れてしまうとその分更に狭くなり、ヒーターが悪目立ちしてしまうので見た目もよろしくありません。

結果として見栄えを無視してヒーターを無理やり設置するか、設置を諦めるしかなくなります。

ヒーターを設置しないとどうなるのか?

熱帯魚の多くは諦めるしかなくなります。

熱帯魚と名前の通り、多くは熱帯に住む生き物です。
その為、水温は26℃前後が適温となります。
夏ならばまだ問題ございませんが、日本における冬には室温が下がるので水温も室温と同等まで下がってしまい、熱帯魚が過ごしやすい温度とは程遠くなってしまうのです。

その為、ボトルアクアリウムにおいては、低温にも強い生体に限定して飼育する必要がでてきてしまいます。

工夫すればボトルアクアリウムは維持できる

ここまで、ボトルアクアリウムについて記載しましたが、そのどれもがハードルが高く制限が多い不便極まりない縛りプレイに感じられるでしょう。

しかし、しっかりと準備を行い、工夫をすることである程度はカバーが可能です。

どのようにすればボトルアクアリウムを失敗せずに維持することができるでしょうか?

水をしっかりと作る

ボトルアクアリウムは少ない水量の為に水質の変化が起こりやすいと言われてます。

水質の変化とは、上記で述べた通り、アンモニアが発生して水が汚染されてしまいやすいという事です。

それならば、しっかりとアンモニアを分解するバクテリアを出来る限り大量に定着させることができれば問題はクリアできます。

ボトルアクアリウムは難しいと言われる理由…
それはボトルアクアリウムをはじめる多くがアクアリウム初心者で、バクテリアの重要性を理解していない為に失敗するからです。

私がまさにバクテリアを軽視していた人物の一人です。
水が汚れれば水替えすることで解決できると思っておりました。

 

バクテリアを定着させる

バクテリアを定着させると言っても何をすれば良いのでしょうか?
バクテリアはどこからやってくるのでしょうか?

家の空気中から水に入ってきて増えていく
と言われてます。

よく販売されているバクテリア剤は不要だという方も少なくないでしょう。
そのような方はバクテリアは空気中から入ってくるのだから、バクテリア剤を投入しなくてもバクテリアは自然と増えるので不要だと述べてます。

しかし、バクテリアが空気中から水槽にやってきて、それが一定量定着するのには時間がかかるのです。

ボトルアクアリウムをはじめる初心者の多くは生体を飼いたくて始めます。
それなのに、生体のいないボトルをそのまま放置してバクテリアが定着するまで数か月も待てるでしょうか?

待てません!!

多くはボトルアクアリウムを立ち上げてすぐに或いは数日後に生体を導入しているのではないでしょうか?

結果、ボトルアクアリウムを失敗するのです。

何のために好き好んで生き物が入っていないボトルを眺めなければいけないのでしょうか?

バクテリア剤はそんなバクテリアが定着するまで長い期間待つのを大幅に短縮してくれる救世主です。

急ぎたければまずはバクテリア剤を投入しましょう。

生体を導入する前にです!

とある人が
アクアリウムはバクテリアを飼うことだ
と述べてましたが、魚などの目に見える生き物を飼うよりも目に見えないバクテリアを飼ってこそのアクアリウムなのです。

バクテリア剤を入れればすぐに確実に水槽が生体を導入できるようになります。

バクテリアがしっかりと定着すると、水はクッキリと透明になり、水の中に微かに小さな粒子のようなものが見えるようになります。それが準備完了の合図です。
それまでは少なくとも生体の導入は控えましょう。

 

 

バクテリアの住処を用意する

バクテリアを定着させるには、当然ながら住処が必要です。

バクテリアは濾過フィルターの生物ろ材の商品説明に記載の通り、
・表面積が多ければ多いほど定着量が増える
・新鮮な水に常に触れている(バクテリアの餌に触れられる)

この2点が大事です。

例えば水槽の底にソイルを敷くと、ソイル内にもバクテリアは定着します。
しかし、ソイルが厚すぎると底のソイルは水の流れが悪く、バクテリアの餌が届かない為に目的のバクテリアは定着しません。
※それどころか嫌気性バクテリアという硫化水素(有毒)を発生させるバクテリアの発生源になってしまいます。

その為、表面積を増やせば良いというものではないのです。

私がオススメするのは水草をたくさん入れることです。

水草はご存知の通り、光合成によって二酸化炭素を酸素に変えてくれます。
また、余分な水中の養分を吸収してくれるので水が濁りにくくなって水をキレイにしてくれます。
更に重要なのが、水草は硝酸塩吸収してくれることです。

バクテリアはアンモニアを分解しますが、完全に無害化できるわけではございません。
バクテリアはアンモニアを分解して最終的に硝酸塩にします。
硝酸塩はアンモニアと比べると有害ではないのですが、それでも多くが溶け込んでいると生体に負担がかかります。
それを吸収してくれるのが水草です。

そして水中のバクテリアの住処となる表面積の増加にも寄与します。
これによって、濾過フィルターがないボトルアクアリウムにおいてもバクテリアの住処をある程度用意してあげることができるのです。

オススメのバクテリア剤

アクアリウムはバクテリアが肝であり、ボトルアクアリウムでは特に顕著に表れることをご理解いただいたかと思います。

特にボトルアクアリウムから始められる方は他に水槽などあるはずもなく、そこからバクテリアが育った水を分け与えることができないために、バクテリアを定着させることから始めなければいけません。

バクテリアは自然に発生すると言われてますが、それが果たしていつになるのかは定かではない為にバクテリア剤を使用することが確実な近道となります。

では、どんなバクテリア剤を使用すれば良いのでしょうか?

アンモニアを分解するバクテリア

アンモニアを分解するバクテリアは2種類が揃う事が重要です。
・ニトロソモナス属(アンモニア硝化菌)
・ニトロバクター属(亜硝酸硝化菌)

ニトロソモナス属はアンモニアを亜硝酸塩に分解しれくれます。しかしこれでは無害化が一歩進んだのみです。
そこでニトロバクター属がこの亜硝酸塩を硝酸塩に分解してくれるのです。

最後に硝酸塩を植物(水草)が吸収することで完全に水中から有害な物質が除去されたと言えるようになります。

様々な製品を使用しましたが、効果を確実に実感できたのは下記の商品です。

「バイコム 淡水用 スーパーバイコム スターターキット」です。
青色と赤色2種類のバクテリア剤がセットになってますが、これがまさしくニトロソモナス属(アンモニア硝化菌)とニトロバクター属(亜硝酸硝化菌)になります。
確実に2種類のバクテリアを添加できる商品です。

コストは少しお高めですが、何のバクテリアが封入されているのか得体の知れないバクテリア剤を使用するよりは確実性があります。

1回の要求量が多くコストパフォーマンスも悪い気がしますが背に腹は代えられません。
確実に目的のバクテリアを増やしたい場合にはこちらが無難です。

使用後、水槽を除くとバクテリアらしき粒子が存在するようになったので効果はあるかと思います。

有機物を分解するバクテリア

アンモニアを分解するバクテリアは上記のバイコムさんで問題ございませんが、生体の糞や水草の枯葉、バクテリアの死骸、エサの残りなど有機物には効果を発揮しません。
そこで、別のバクテリア剤を用いることで有機物の分解を促進することができます。

それがこちらの「サンミューズ 濃縮 PSB」です。

PSBは有機物はもちろん、嫌気性バクテリアが出す有毒な硫化水素も分解することが可能です。こちらを使用すれば底に溜まった有機物を分解してくれますので、水の浄化効果を期待できるのです。

また、PSBは微生物(プランクトン)や稚魚、稚エビの餌にもなるため、特にエビを飼育されている方にはオススメです。

サンミューズのPSBには乳酸菌も配合されており、生体の免疫力を高めることができるとのことで、こちらを使用してから生体が元気になりました。

私はバイコムと併用してます。


但し、使用する上で注意事項がございます。
PSBは有機物を分解するが、それと同時に
アンモニアを発生させてしまいます。

PSBはアンモニアを分解するバクテリアではなく、生体と同様にアンモニアを発生させてしまうことは注意しましょう。

そして、何よりとても臭いです。

取り扱いには気を付けてください。

まとめ

ボトルアクアリウムは導入コストが安く始めやすいので初心者が手を出し始めやすいのですが、アクアリウムの基礎をしっかりと理解しなければ維持が難しいという点で初心者に優しくない初見殺しです。

ですが、しっかりと水を作り環境さえ整えれば初心者でも飼育維持は可能かと思います。

今回の内容をまとめてみました。

  • バクテリアが定着しやすい環境にする
  • バクテリア剤を用いて定着を早める
  • 完全に定着するまで生体を入れない
  • 生物濾過とのバランスを考えた生体数を入れる
  • 生体の種類を吟味する

上記5箇条を守れば上手くいくでしょう!

皆様のボトルアクアリウムの一助になれましたら幸いです。